園医から

※子どもたちの健やかな成長を願って!
2022年12月・2023年1月合併号
赤坂 徹

 

「クリスマスおめでとうございます。良い新年をお迎え下さい。」

 
あちこちの店でクリスマスの飾りが出てきて音楽が聞こえ始めると忙しさを感じます。
クリスマスを初めとして、イースター、バレンタインデー、エプリルフール、
ハロウィンなどがお祭り騒ぎやセールスのうたい文句に入っていますが、
キリスト教に関連があるものだという事をご存知でしょうか。

クリスマスは盛岡聖公会(教会)、仁王幼稚園、聖パウロ幼稚園にとって、大切な行事の一つです。今から二千年程前にイエス様がベツレヘムで誕生されたことを記念して世界中でお祝いをしています。お子さん達が演じる聖劇では、天使から羊飼い達にマリア様のもとに神の子が生まれたことが伝えられました。遠い国から博士達が大きな星に導かれベツレヘムに向い、羊飼いたちが羊と共にかいば桶で眠るイエス様に会いに行く様子が再現されます。一生懸命練習して、真剣に取り組む子どもたちの様子を見るのを本当に楽しみにしています。

クリスマスは世界に平和をもたらす行事として続けられてきました。これまでも戦争をしている国々が話し合ってクリスマスの間だけでも戦闘をやめようと「クリスマス休戦」を設けることがありました。ロシアとウクライナの戦争は寒い冬に向かって拡大する一方です。この両国はロシア正教というキリスト教の信者が多い国で、周辺のヨーロッパの国々もカトリックやプロテスタントの信徒が多いのですが停戦や和解への道筋ができないままです。私達は毎週の礼拝で「ウクライナのための祈り」を用いて祈っております。

ウクライナのための祈り
正義と平和の神よ、わたしたちは今日、ウクライナの人々のために祈ります。
またわたしたちは平和のために、そして武器が置かれますように祈ります。
明日を恐れるすべての人々に、あなたの慰めの霊が寄り添ってくださいますように。
平和や戦争を支配する力を持つ人々が、知恵と見識と思いやりによって、
み旨に適う決断へと導かれますように。
そして何よりも、危険にさらされ、恐怖の中にいるあなたの大切な子どもたちを、
あなたが抱き守ってくださいますように。
平和の君、主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン

(日本聖公会)

 
クリスマスのご案内

12月24日(土) 18:00から クリスマスイヴ礼拝 盛岡聖公会
クリスマスの聖歌を聞き、聖書日課が読まれます。
12月25日(日) 10:30から クリスマス大礼拝 盛岡聖公会

「明けましておめでとうございます。
2023年(令和5年)こそ良い年でありますように祈っております。」

 
☆新型コロナウイルス感染症が蔓延している時の年末・年始の過ごし方について

岩手県でも新型コロナウイルス感染症への対策を取りながらも蔓延を繰り返して第8波を迎えました。新型コロナウイルス感染症の対応は密閉、密集、密接(3密)を防ぐことですが、北国の年末・年始は屋内で過ごすことが多く、換気が難しくなります。この時期に多くなるインフルエンザや他の呼吸器感染症の合併が心配されています。

1.色々な年代の人達とお付き合いしましょう。
 故郷に出かけることができないので、おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、親戚の子ども達、学校の友達にはテレビ電話や年賀状で、「明けましておめでとうございます。」とご挨拶しましょう。ご家族がそろって遊べるゲーム、トランプや双六を楽しみましょう。年中行事ですが、年始参り、初売りなどの人込みは避けましょう。

2.生活リズムを守りましょう。
ご家族が集まって食事をしたり、遊んだりすることが多いと思います。お子さんたちも楽しみにしていることでしょう。これまでの生活リズムが崩れて、遅く寝て、遅く起きることにならないようにしましょう。食べ過ぎや生ものを食べてお腹をこわしたり、肥満にならないよう気を付けましょう。生活リズムが乱れると便秘などの体調不良が出てきます。

3.良い生活習慣を続けましょう。
幼稚園で身につけた手洗い、うがい、外出時のマスクなどの良い習慣は続けましょう。

4.家の内外で身体を動かして遊びましょう。
寒いからと家の中に閉じこもらず、3密を防ぎながらマスクを付けてスキー、スケート、そり遊びなどの外遊びもしましょう。

 
☆新年に考えること

河岡義裕さんは有名なウイルス学者で、米国ウイスコンシン大学と東京大学医科学研究所で研究を続けておられます。先生の研究の目標は研究の成果を上げるとか、研究費を獲得しようという直接的なものではなく、”Save the World”「世界を救おう」であると話されました。このような目標の方が強く訴えて力を結集することが出来るようです。
政府は子ども家庭庁を創設して幼児教育の重要性を唱えていますが、少子化にあって、保育園、こども園、幼稚園に入園するお子さんが少なくなってきて困っているようです。私は幼稚園の今後の目標として、お子さん達に「善い環境を与えよう」”Good Environment for Children”としたいと考えています。「善い」とは聖書の「善いサマリア人」にある意味ですが、幼稚園で働く人達はこの環境を家庭や幼稚園、そして小学校へと継ぎ目なく滑らかに繋げていきます。環境は家や園舎のような建物だけではなく、そこに住む人々の資質でもあり、家族、教職員、さらに地域社会の人々に繋がって広がっていきます。お子さん達とって安全で発育・発達を育むような環境を作り上げていきましょう。