園医から

※子どもたちの健やかな成長を願って!
2019年4月・5月合併号
赤坂 徹

 

聖パウロ幼稚園の園医(小児科医)は
年に1回(保育園は年に2回)5月頃に健康診断を担当しますが、
年間を通じて集団生活での健康問題を助言する役割があります。
このコラムでは季節にふさわしい話題を取り上げますが、
以前と内容に重複があるかもしれません。
今年も隔月に子育てのヒント、心身の健康について説明したいと存じます。

 

1.新しい環境に慣れましょう

新入園や進級したお子さんが新しい環境に慣れるために疲れてくるのがこの時期です。
のんびりご家庭で過ごしていたのが、決まった時刻に起きて朝食を食べて登園の準備をするというような枠組みが造られてきます。朝になったら起きられるように十分な睡眠時間を確保できるように早めに休ませましょう。
年齢に応じた就寝時刻が決められています。お兄ちゃんやお姉ちゃん、大人の家族と一緒に遅くまで起きてはいませんか。睡眠時間が十分ですと、朝にはお腹がすき、朝食後に排便できます。起床から登園まで時間に余裕があるように、規則正しく生活することで好ましい生活リズムが確立されてきます。
幼稚園での生活に慣れるまでちょっと時間がかかることをご理解いただいて、焦らず温かく見守っていただきたいと思います。

 

2.集団生活のマナーを守りましょう

朝起きた時に風邪、下痢や嘔吐などで体調不良の場合、症状が軽いと気がつかなかったり、登園させるかどうか惑うことがあります。
病気の始まりや治っていく経過のなかで登園して病気をうつしてしまうこともあるでしょう。判断できない場合には医療機関を受診しましょう。
集団生活が始まる前に必要な予防接種を受けておいて、病気にかからないようにしましょう。

 

3.登園しぶり

どんなに幼稚園が好きでも、「幼稚園に行きたくない」と言うことがあります。
生まれてからお母さんに寄り添うように育ってきたお子さんが幼稚園に通い始めて、慣れ親しんだお母さんや家族から離れて過ごすことになります。楽しいことがいっぱいのはずが、お遊戯や運動会の練習などがそのお子さんにとって苦手なのかもしれません。下にお子さんが生まれてお母さんが手一杯で面倒をみられなくなったことが原因かもしれません。周りの大人がびっくりして「将来、不登校になったらどうしよう」と心配されるかもしれません。
登園しぶりと不登校は別ですから、ちょっとした気配り、目配り、やさしい一言があれば元気に登園できるようになります。